Invitron 社 Intact Proinsulin ELISA キットを⽤いた⾃動測定性能

はじめに

プロインスリン(Proinsulin)はインスリンの前駆となる分⼦で膵臓のβ 細胞によって⽣成される分⼦です。正常な条件下ではインスリンを分泌顆粒として⽣成する際にほとんど全てのプロインスリンが32-33 と65-66 残基のところで切り離されます。⾎中に漏出したプロインスリンが少量であれば⽣体に影響を及ぼすことはほとんどないとされています。プロインスリンの⾎中濃度が⾼くなると2 型糖尿病のようなインスリン抵抗性症候群やインスリノーマを引き起こすことがあります。
Invitron 社のIntact Proinsulin Assay はマイクロプレートに固相化された抗体とHRP 酵素でラベリングされた可溶性抗体を使ったELISA キットです。

使用機材

測定システム:全自動ELISAシステム Crocodile LB925

試薬:    Intact Proinsulin ELISA (Invitron 社)
Format:   96 well plate
Specimen:  Plasma or serum
Sample volume:50 μ l
Working range:0 – 100 pmol/l, Sensitivity: 0.3 pmol/l
Specificity:  Proinsulin 100%, 32-33 split proinsulin 5.6%, des 31/32 proinsulin 1.4%, insulin 0%, C-peptide, 0%

消耗品:   脱イオン水、ピペット用チップ、ボルテックスミキサー

方法

Invitron Intact Proinsulin ELISA キットをCrocodile ミニワークスーションで測定する際にユーザーが⾏う作業と装置が⾃動的に⾏う作業内容を⼿順ごとに下表に⽰します。

測定結果

結論

全自動ELISAシステム Crocodile LB925はInvitron 社のIntact Proinsulin ELISA キットを⾃動化し、実験が⾮常に簡便となります。全自動ELISAシステム Crocodile LB925と熟練の検査技師による測定結果の⽐較では、全自動ELISAシステム Crocodile LB925の測定結果は同等かそれ以上に良い再現性と測定誤差を得ることができました。測定に要する時間は同じですが、測定者が拘束される時間をわずか35 分まで減らすことが出来ます。

1 使⽤者によって多少の誤差があります
2 詳細データはご要望下さい

謝辞

本試験に於きまして、試薬供給およびテクニカルサポートを頂きました、Invitron 社およびAndrew Woodhead ⽒のご協⼒に深く感謝申し上げます。

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※本ページの内容は2013年2月にTitertek Berthold社がリリースしたアプリケーションノートのアーカイブです