DLD Diagnostika GmbH 社 Serotonin ELISA キットを⽤いた⾃動測定性能

はじめに

セロトニン(serotonin)、あるいは5-ヒドロキシトリプタミン(5-hydroxytryptamine、略称5-HT )は主として消化管、⾎⼩板、中枢神経系などにみられる神経伝達物質で、トリプトファンから誘導されます。中枢セロトニンニューロンは睡眠やホルモンおよび循環調節などの⽣理的機能に影響します。
悪性カルチノイド、内因性うつ病および精神分裂病などにおいて⾎清中濃度が増加します。DLD セロトニン酵素イムノアッセイ(EIA)は⾎清、⾎漿および尿中のセロトニン誘導体の定量測定に⽤いられます。サンプル中のセロトニンはアシル化試薬を⽤いて前処理中にアシル化されます。マイクロプレートにはあらかじめセロトニンが固相化されており、アシル化および固相化されたセロトニンは抗体反応に対して競合します。固相化されたセロトニンに結合した抗体はサンプル中のセロトニンの濃度に反⽐例しています。

使用機材

測定システム:全自動ELISAシステム Crocodile LB925
試薬:    Serotonin-ELISA(DLD Diagnostika 社)
       (品番:EA602/96)
消耗品:   脱イオン水、ピペット用チップ、ボルテックスミキサー

方法

全ての試薬は使⽤30 分ほど室温に戻します。製造会社の取扱説明書に従い、洗浄バッファーと試薬を調合し、全てのサンプル、標準およびコントロールのアシル化をします。アシル化されたサンプル、標準およびコントロール各々20μl をアッセイプレートに分注します。
表1 で⽰されるように、Crocodile ミニワークステーションでのオートメーションは実⾏されました。クロスコンタミネーションを避けるためアスピレーションニードルとウェル表⾯の間を直接接触しないように正確に調整します。
検量線はMikroWin2010 定量解析ソフトウェアにて4パラメーターアルゴリズムを⽤いて算出しました。

測定結果

結論

全自動ELISAシステム Crocodile LB925を⽤いたアッセイの⼿順は標準、コントロールおよび試料の添加だけ⾏えばその後はすべて⾃動化され、⾮常にシンプルです。
このシステムを⽤いれば、DLD Serotonin ELISA キットが⾃動化され便利で簡単に⾏えます。
検量線は優れたフィッティングを⽰しており、Low およびHi コントロールは予想範囲内に合致しています。

謝辞

本試験に於きまして、試薬供給およびテクニカルサポートを頂きました、DLD Diagnostika 社のご協⼒に深く感謝申し上げます。

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※本ページの内容は2015年1月にTitertek Berthold社がリリースしたアプリケーションノートのアーカイブです