Demeditec Diagnostics 社唾液中コルチゾールELISA キットを⽤いた⾃動測定
はじめに
コルチゾールは、ATCH ホルモン(脳下垂体から産⽣される)の反応を受け、副腎⽪質から分泌されるステロイドホルモンです。また、コルチゾールはストレスの応答に関与しそのバイオマーカーとして⾒なすこともできます。コルチゾール検査は、コルチゾールが過剰に産⽣・分泌される状態であるクッシング症候群、副腎機能低下症、コルチゾールが⽋乏している状態であるアジソン病の診断への⼀助になり得ます。コルチゾール値の変動は、ATCH の異常値、臨床的鬱病、精神的ストレス、さらに低⾎糖、病気、発熱、トラウマ、⼿術、不安、苦痛などの様々な⽣理的ストレス要因に関連性があると⾒なされています。
唾液中のコルチゾール濃度は、⾎清中のそれと⾼い相関性が⼀般的に⽰されています。唾液採取は、採⾎に⽐べ⾮常に簡便な検体取得⽅法です。Demeditec 社唾液中コルチゾールELISAキットは、唾液中のコルチゾールを⾼感度に定量する競合法を原理とした固相式の酵素結合免疫吸着法(ELISA)を利⽤する測定キットです。
使用機材
測定システム:全自動ELISAシステム Crocodile LB925
シングルチャンネルピペット(20-200 μl)
試薬: Cortisol free in Saliva ELISA Kit
( Demeditec Diagnostics 社)
(品番:DES6611)
消耗品: 脱イオン水、溶液ボトル、ピペット用チップ
方法
試薬は全て、使⽤前の30 分間で室温まで戻しました。洗浄液はプロトコルに従って準備しました。また、スタンダード、コントロール、サンプルについてもプロトコルを参照して分注・調製しました。
測定結果
まとめ
ハイ及びローコントロールの計算値濃度はどちらも予想値範囲内に収まっており、テスト結果は有効でした。機器は試薬注⼊、洗浄、インキュベーション、測定の全てを⾃動で⾏い、マニュアルでは標準、コントロール及びサンプルの追加のみで済み、アッセイ⼿順は⾮常にシンプルになっています。結果的に、全自動ELISAシステム Crocodile LB925とMikroWin ソフトウェアとのコンビネーションは、Demeditec 社唾液中コルチゾールELISA 測定を⾃動化し、より簡便にさせることが明らかになりました。
謝辞
本試験に於きまして、試薬供給およびテクニカルサポートを頂きました、Demeditec Diagnostics 社およびBerthold Technologies 社Jonh Call ⽒のご協⼒に深く感謝申し上げます。
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※本ページの内容は2016年2月にTitertek Berthold社がリリースしたアプリケーションノートのアーカイブです